書籍管理としてのSocialtunes

Socialtunes
モノを登録することでつながるSNSサービス。Amazonのサービスを最大限に利用していて(というより、ほぼAmazonのラッパー状態?)Amazonで検索できるモノはすべて対象になっている模様。
今回は、書籍管理のためにSocialtuneを使ってみた。

モノ管理の基本機能は備わるが、アルファ版ゆえの甘さが目立つ
Amazonの機能でモノを検索し、それを「もちぺた」「ほしぺた」「なうぺた」「れびゅぺた」のいずれかに分類して管理でき、さらにこれとは別に独自のタグをつけることもできる。単純にタグをつけられるだけでなく、必ず必要になってくるであろう「所持品」や「欲しい品」をデフォルトで用意しているあたりは好感が持てる。
ただし、個人的には好印象はここまで。まず用語の意味がわからないため、どう使っていいかよくわからなくなった。書籍の場合、持っていたけど手放したものや、借りて読んだものなど、「所持」はしておらず、「欲しい品」でもないが、記録に残したいものがある。なうぺたやれびゅぺたがそれに対応するのかは、よくわからず、とまどってしまう。ヘルプは存在するが、クリックすると「sorry now on maintenance」とだけ表示され、利用できない。

ソフトウェアの安定性や信頼性に疑問あり
小説やコミックスなどのシリーズ物を登録する場合、最初に一気に登録して、タグは後で一括付与したいケースはよくあるだろう。実際この操作を行ってみたところ、タグ付与のボタンを押したあと、いつまでたってもレスポンスがかえってこない。最後は真っ白な画面になってしまい、操作がどうなったかはわからなくなってしまった。タグの一括付与をすると、たいていこういう結果になって、まともに操作できない。
あとで確認してみると、どうも途中まで付与されて終わっていて、ソフトウェアの作りそのものにも疑問を感じる。

また、誤って既に存在するタグを新規タグとして書籍に付与すると、普通に付与できてしまった。同じ書籍に同じタグが二つついてしまうわけだ。これも、Googleやdel.icio.usなどの操作に慣れた人にとっては気持ち悪いんじゃないだろうか。

セキュリティ面での配慮のなさも
また、ユーザーの登録時も、メールでの確認があるわけでもなく、他人のメールアドレスで登録できてしまう。全体的に手抜きの印象は拭いきれない。


また、個人的な問題だが、URLフィルタにより職場からアクセスできないという点もあり、総合的に考えて使用は厳しいと判断した。アイデア自体はとても良く、カジュアルに欲しい本をメモするような使い方であれば良さそうだが、自分の書籍をすべて登録して管理する目的では、やはり作りの甘さが足を引っ張る。早くアルファ版を脱却してくれることを切に願う。

補足:Nintendo DSブラウザでは?
僕の家では、本棚はPCとは離れた場所にあるので、効率よく入力するにはPCの場所まで本を持ってくるか、本棚までノートPCなどを持っていかなければいけない。うちは据え置き型のノートしかないので、Nintendo DSブラウザが使えれば結構いけるのでは?と思ってためしてみた。

Nintendo DSゆえの画面表示の遅さはあるが、商品検索は普通に可能で、商品詳細ページも表示可能。あとは、詳細ページで「もちぺたに追加」「ほしぺたに追加」あたりのボタンをクリックすればOKのはず…だが、なぜか動作せず。ちなみに、すぐ下の「レビューを書く」ボタンはちゃんと動く。

というわけで、Nitendo DSブラウザでは登録はできませんでした。残念。

関連リンク:
Nintendo DSブラウザを買ってみた。
Nintendo DSブラウザでRSS
書籍管理サービス「ほんつな」
書籍管理をソフトウェアで

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